Excès, et Marges.

「余白への書き込み」

謝罪

クレームがきたらすぐ謝る日本企業の体質だが、謝罪する相手に対して皮肉を伴わない謝罪はめったに見ない。つまり、企業は道義的な理由からではなく、クレームを放置することによる不利益を回避するために謝罪をするわけだが、全面的に非を認めてしまうと余計なコストを支払う羽目になる。それは避けなければならないので「こちらの供給の仕方に問題はないが、予想外の消費の仕方をする消費者がいた。(問題は当然受け取る側にあるのだが、)こちらの想定不足にも非はあったのでお詫び申し上げる」というなんとも煮え切らない言い回しになる。

従来の謝罪ときてはそれでもよかったかもしれない。情報もまた供給する側に圧倒的なヘゲモニーがあったからだ。しかしながら、何十万人単位でリツイートされるツイッターで異議申し立てや不買運動がなされたら一企業としてはたまったものではない。いずれ、リスクヘッジのためにもう少し「誠意ある対応」をするようになるのかな、と思ったり。